5 アジアの子どもはキュート        

アメリカ人はビューティフルという言葉を好んで使う。美しい=beautifulではなく、どちらかというとワンダフルと解釈するほうが日本人には分かり易い。Beautifulと同じくcute(キュート)も好んで使われる。我が娘は行く先々で“Oh cute!”と言われた。買い物をしている時、公園で遊んでいる時、ありとあらゆる機会にである。純和風の造作を持つ我が娘は、アメリカでは美人なのだ。大人になって嫁に行けそうになかったら、アメリカで嫁がせても悪くはないな、と想いは馳せる。

 ある日、ビルボード(道路脇の広告板)に3m四方もあろうかという大きな子どもの顔写真を見つけた。3、4歳の中国の娘だろうか。大きな鼻が上を向き、お世辞にも可愛いいとは言えない。しかし、あんなに大きく広告されているということは、アメリカ人にとってはcuteなのだ。つまり…………………       その広告板を見て以来、アメリカ人のcuteには喜びの反応をしなくなった。

 

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