バスケットボールにおける 救急処置

1、起こりやすい事故・傷害

1)熱中症

@症状

速くて浅い呼吸→一定期間の深い呼吸

速くて強い脈拍→速くて弱い脈拍

乾燥し、暑い皮膚

皮膚の赤変(ときどき)

瞳孔の拡大

失神

めまい

頭痛

吐き気

最終的な意識消失

痙攣、ひきつる(ときどき)

A対処

・水分を補給する(飲みたがっている時)。

できる限り早く冷却する(衣類の上から水をかける)。

大血管が皮膚の近くをとおる場所(頚のわき、腋の下、手首、足首、股)に、冷却剤(氷)をおく。

脈拍と呼吸を観察し続ける。

 

2)足首捻挫、突き指

関節の骨と骨とを結合する筋様組織を靭帯といい、足首(指)を捻る事によっておこる靭帯損傷を捻挫という。

@症状

腫脹

運動痛

内出血(ときどき)

A対処

RICE処置*を施す

軽度の伸張から、完全断裂、剥離骨折と外見から判断できない場合が多いので、必ず医師の診断(X線など)を受けること

積極的なリハビリテーションが必要

 

3)打撲

@症状

運動痛

圧痛

しこり

A対処

RICE処置

1週間たっても良くならない場合は、血腫ができている可能性があるので必ず医師の診断を受ける事。

低周波治療が有効

4)過喚気障害

女子に起こり易い。精神的な要素が多分に反映され、習慣化し易い。酸素の取りすぎによる呼吸障害。

@症状

・呼吸回数が顕著に増える

・手足のしびれ、ひきつけ

A対処

習慣化させないように、一歩前でスローダウンさせる

紙袋などを使って呼吸をさせる

 

5)鼻出血

B対処

安静にして座らせ、自分の指で鼻をつまみ、血管を圧迫する

冷たいタオルなどで患部を冷やす

鼻骨折を伴う場合があるので、良く観察する

 

6)オスグッド・シュラッター病

10〜16才の男子におこりやすい。脛骨付着部の炎症。

@症状

・運動中、またはその後に生じる膝蓋腱の脛骨付着部の痛み。

腫脹と圧痛

A対処

安静

保温

運動量、種類に配慮し軽減する

 

 

2、RICE処置とアイシング

1)RICE処置

…REST(安静)                      患部を動かさない

…ICE(氷冷)                        氷で冷やす

COMPRESSION(圧迫)              包帯などで圧迫

ELEVATION (挙上)                 心臓より高く保つ

 目的)損傷を受けた組織からの内出血をおさえ、ダメージを最小限に押さえ、回復を早める。

2)アイシングの方法

@痛い(「ジーン」とくる痛み)

テキスト ボックス: 氷を当てると感じる  
4つのステージ  
             

A温かい(短い期間だが、「ポッ」とする感じ)

             

Bピリピリする(針で突かれるような感じ)

             

C感覚が無くなる(冬の寒い日に、手足の感覚がなくなるような感じ)

 

通常@〜Cまで20分程度要する。Cになったら冷やすのを中断する。

Cがこなくても凍傷予防の為に、30分以上は冷やさない。

患部の温度が戻り、痛みも戻ってきたら再び始める。(通常60分を目安)

3回程度繰り返す。

 

3、テーピング

                     療:関節を固定し、運動を制限する

                                                       

                 スポーツ:(良)怪我の予防、救急処置、再発予防

                          (悪)素人判断によるテーピングへの過信、誤用

        

効果)1、関節の動きを制限する(固定を含む)

      2、受傷部位の圧迫

      3、損傷した筋肉・腱・靭帯の保護、補強

      4、その他